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「Memorial Rebirth in気仙沼」が開催されました (15/07/16)

 2015年6月19日から20日にかけて、当社主催プロジェクト「Memorial Rebirth in気仙沼」が気仙沼市立中井小学校で行われました。本プロジェクトは、震災でつらい経験をした子供に夢や希望を与える企画で、東北大学、写真家菅原一剛さんと当社が取組む震災復興支援プロジェクト「Dust My Broom」の一環として、昨年から実施しているものです。
 6月19日には、東北大学国際文化研究科の劉庭秀准教授が「ごみのしょりと利用-私たちのまちと災害廃棄物」をテーマに4年生に出前授業を実施しました。
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         子供たちに廃基板に含まれる貴金属を説明している劉准教授(2015年6月19日)
 6月20日には、現代美術作家大巻伸嗣さんと写真家の菅原一剛さんによるワークショップ「Memorial Rebirth」が、昼と夜2回実施されました。「Memorial Rebirth」は、壮大な数のシャボン玉により、見慣れた日常の風景を幻想的な空間へと変貌させることで、その瞬間、その場所に関する記憶を刻み込むアートパフォーマンスです。この作品は、2008年の「横浜トリエンナーレ」から8年間にわたり、日本各地で展開されているものです。今回は1分間に10,000個のシャボン玉を発生させる装置が50台用意されました。
 この日は、300人を超える地元の親子がシャボン玉の創り出す夢のひと時を楽しんでいました。昼の部では、初めに、同小学校の校長先生が、「今から楽しいイベントが始まります。青南商事さん等が皆さんに素晴らしい思い出を届けようと遠くから来てくださいました。今日は皆が一生心に刻めるような素敵なシーンが展開されます。じっくり味わってください」と挨拶しました。
 この後、当社の安東社長が、「ここ気仙沼では、震災直後から震災スクラップ、被災自動車の処理をさせていただきました。その仕事を通じて大変お世話になり、強い縁を感じさせて頂いている、気仙沼の人たちに少しでも笑顔が届けられるようこのイベントを企画しました」と話しました。
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              子供たちが撮影した中井小学校校庭での実施風景(2015年6月20日)
 夜の部では、LEDでライトアップされ、色とりどりの光に照らされたシャボン玉が、花吹雪が舞うように校庭を包み込み、光の世界が誕生しました。視界一面が覆われる空間の中で参加者の皆さんは、「一生に一度しか見られない風景かもしれない。幸せ」、「シャボン玉が大量に出て、初めての感じで楽しかった」と大変喜んでいただきました。
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                  中井小学校校庭での夜の実施風景(2015年6月20日)
 また、子供たちはプレゼントされたフィルムカメラ「写ルンです」で、自分たちの新しい思い出をシャボン玉と一緒に飛ばしていた風景を写真に記録しました。この写真は菅原さんの事務所でプリントされ、DVDで参加した子供たちにプレゼントします。
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                 子供たちが撮影した夜の実施風景(2015年6月20日)